鳥獣戯画の兎と猿は何をしている?有名な水遊びの場面の3つの解釈

This article is also available in English: What Are the Rabbit and Monkey Doing in Choju-giga?

鳥獣戯画 甲巻 兎と猿の水遊びの場面

鳥獣戯画の中でも特に有名なのが、甲巻の兎と猿が川で向き合う場面です。一度は目にしたことがある方が多いのではないでしょうか。
実はこの場面、何をしているのかについてはさまざまな解釈があります。

さて、画面手前、中央から右の位置にいる赤枠で囲った兎と猿、何をしているように見えますか?
このクイズ、弊社の公式インスタアカウントで出したことがあります。

この場面の3つの解釈

鳥獣戯画 水遊びする兎と猿の場面
鳥獣戯画 助ける兎と溺れる猿の場面
鳥獣戯画 怒る兎と悪戯して謝る猿の場面

A 兎と猿が水遊びをしている
🐰「ここまでおいで!」 🐵「まってくれよぉ!」

B 溺れる猿を兎が助けている
🐵「たすけて!」 🐰「まってろ!」

C 兎が悪戯した猿に怒っている
🐰「やったな、まてー!」 🐵「わ、わるかったって!」

ストーリーズでアンケートを取ったのですが、Aの「遊んでる」を選んだ方が6割でした。
2択にしかできなかったので、BとCをまとめたことや、選択肢の出し方の問題もあったかもしれません。

勿論、正解はありません。鳥獣戯画はセリフのない絵巻物です。だから見る人によって解釈も変わります。
約900年前の人も、同じように想像しながら楽しんでいたのかもしれませんね。

最初に聞いた説明で絵の見え方が変わることもあります。
人は一度「こういう場面かも」と思うと、その考えに引き寄せて絵を見てしまうからです。
同じ場面でも、人によってまったく違う物語が見えてくるのが鳥獣戯画の面白さです。

鳥獣戯画で心理テスト!?

🐰気分転換にお読みください。
Aを選んだ人
👉 楽しいことを見つけるのが得意なタイプ

Bを選んだ人
👉 人を助けたい気持ちが強いタイプ

Cを選んだ人
👉 物語や状況をよく観察するタイプ

🐵もちろん本当の診断ではありませんが、見方の違いも面白いですね。

鳥獣戯画をもっと知りたい方へ

「日本最古の漫画」とも言われている鳥獣戯画についてもっと詳しく知りたい方は「鳥獣戯画とは?日本最古の漫画をわかりやすく解説」をご覧ください。
手元において楽しみたいという方には『対訳 鳥獣戯画』がお薦めです。代表的な巻である甲巻を最初から最後まで楽しめます。英語の対訳付で小学校の教科書にも推薦図書として掲載されています。

鳥獣戯画には謎とされている部分も多いです。その謎に迫りたい方は鳥獣戯画の謎とは?もご覧ください。

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