葛飾北斎とは?3分で分かる天才浮世絵師の生涯
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葛飾北斎(1760–1849)は、日本を代表する浮世絵師であり、世界的に知られる浮世絵シリーズ『富嶽三十六景』の作者です。この記事では、北斎の生涯を3分で読める形で簡単に紹介します。
北斎の生い立ち
葛飾北斎は1760年に江戸の本所(現在の墨田区亀沢あたり)に生まれました。近くには墨田川が流れ、晴れた日には富士山も見えたそうです。
北斎が生まれる以前、「本所に蚊がいないのは暮れと正月だけ」と言われるほどじめじめと薄暗く、人気(ひとけ)のない寂しい場所でしたが、大火に見舞われるたびに湿地は埋め立てられ、墨田川に両国橋が架けられると本所、深川あたりは著しく発展しました。
北斎が生まれた当時、江戸は人口百万人を有する大都市になっており、子供時代を過ごした両国橋近くは見世物や芝居、相撲などが催される賑やかな町でした。

浮世絵師としての出発
「父親は徳川幕府に仕える鏡師だ」「母親は吉良上野介の家来の小林平八郎の孫娘だ」などの説もありますが、いずれも定かではありません。北斎の前半生についてもほとnど知られていません。
14歳の頃に掘師に弟子入りし木版を掘る仕事を教わり、19歳のときに当時最も人気のあった浮世絵師に入門します。33歳のときに師匠が亡くなると、その後は琳派の絵や森羅万象を手本に読本の挿絵、戯画、風景画、美人画などを描き続けました。39歳で初めて北斎の名を使い、46歳から葛飾北斎の号を用いています。
50を過ぎると弟子も増え、国中から教えを請う者たちがやってくるようになりました。手本絵として出版した「北斎漫画」は大変な評判で、本は飛ぶように売れたといいます。70歳頃までに名前を変えること20数回、描いた絵の数も相当なものでした。

心は 秋はてた(戯画:風流おどけ百句)
富嶽三十六景と北斎の代表作
「富嶽百景」の序文に「73歳にして、ようやく鳥、獣、虫、魚の骨格や草木の何たるかが分かってきた。このまま精進を続け、80を過ぎればかなりの進歩を望めるだろう。」と書いているように、北斎の傑作と言われる作品の多くは、70歳を過ぎてから描かれています。
様々な富士の姿を描いた「富嶽三十六景」、水の変化を捉えた「諸国滝廻り」、海と漁師を描いた連作「千絵の海」、各地の橋を描いた「諸国名橋奇覧」、富士山を見る人々の暮らしを描いた絵本「富嶽百景」などの作品は海外でいち早く評価され、19世紀末の印象派の画家たちにも大きな影響を与えています。

晩年の北斎と娘・応為
北斎は「生涯で93回転居し、日に3度ということもあった」と自ら語ったと言われています。引越しばかりでなく、たびたび長期の旅行にも出かけています。80歳を過ぎてからは交流のあった大金持ちの高井鴻山の自宅がある信州の小布施にしばしば出かけ、そこで最後の作品となる岩松院の天井絵「八方睨み鳳凰図」も描いています。
晩年の北斎のお世話をしたのが三女で絵師のお栄です。北斎に似て、住まいも身なりも食べることにも拘らない女性で、画号は「応為(おうい)」と言いました。狭い家でお互いに「おぅい」「おぅい」と呼び合って暮らしたそうです。数え年90歳で浅草にて亡くなるまで、絵に情熱を燃やし続けた生涯でした。

関連図書の紹介
葛飾北斎の生涯や作品を、子どもにも分かりやすく紹介した本もあります。興味のある方はぜひご覧ください。
本書では描いて描いて描きまくった人生をご本人の北斎爺さんに絵の解説をまじえながら語ってもらっています。
北斎の熱い想いを子どもにも分かり易い文章で綴っています。50点以上の作品に加えて多数の挿絵が掲載されています。
B4変型判 64ページ
作品点数 50点
本体価格 ¥3,200(税別)
本書では富士山に魅せられた天才絵師葛飾北斎が「富士山」と「富士山を見る人々の暮らしや文化」を描いた28枚の作品を、大江健三郎氏のノーベル賞受賞講演の翻訳された山内久明先生の格調高い英文付きで楽しめます。
B4変形 36ページ
作品点数 28点
本体価格 ¥2,000(税別)

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