3分で分かるレオナルド・ダ・ヴィンチの生涯
レオナルド・ダ・ヴィンチは、『モナ・リザ』や『最後の晩餐』で知られるルネッサンス最大の天才です。しかし彼は単なる画家ではありませんでした。科学者、発明家、建築家、解剖学者でもあり、「万能の天才」と呼ばれています。
なぜレオナルドは500年以上たった今も世界中の人々を魅了し続けるのでしょうか。この記事では、レオナルドの魅力を作品とともに3分でわかりやすく紹介します。
自然を観察することが大好きだった少年時代
レオナルド・ダ・ヴィンチは1452年にイタリアのヴィンチ村に生まれました。
実は「ダ・ヴィンチ」は名字ではありません。「ヴィンチ村の」という意味で、レオナルド・ダ・ヴィンチとは「ヴィンチ村のレオナルド」という意味なのです。
レオナルドは、幼いころから自然の中で遊ぶのが大好きで、小川の流れや鳥の飛び方、草花の形などを夢中になって観察していました。普通の人なら見過ごしてしまうようなことにも強い興味を持ち、「なぜだろう」と考え続ける子どもでした。
やがて絵や音楽、算数などにも優れた才能を示し、周囲の人々は「この子は特別だ」と感じるようになりました。後年、科学や発明の研究に没頭することになるレオナルドの原点は、この少年時代の尽きることのない好奇心にありました。

フィレンツェで天才画家として頭角を現す
14歳になると、レオナルドはフィレンツェへ出て、最も有名な芸術家のヴェロッキオの工房で修業を始めます。当時の工房では絵画だけでなく、彫刻や建築、金属加工なども学びました。
やがてヴェロッキオの作品『キリストの洗礼』の制作に参加したレオナルドは、天使の姿や背景の風景を担当します。その出来栄えはあまりにも素晴らしく、「師匠が弟子の才能に驚き、その後は絵筆を置いた」という有名な逸話まで残っています。
26歳で独立したレオナルドは、次第にフィレンツェを代表する画家として知られるようになります。しかし彼は、依頼された作品をなかなか完成させないことでも有名でした。最初に受けた礼拝堂に飾る絵も、29歳のときに修道院から頼まれた絵も、約束の期間までに完成させることが出来ませんでした。
それは怠けていたからではありません。より美しい表現を求めて何度も描き直し、納得できるまで考え続けていたからです。

芸術と科学の両方を追究した「万能の天才」
その後、レオナルドはミラノで代表作『最後の晩餐』を完成させています。
キリストが「この中に私を裏切る者がいる」と告げた瞬間の弟子たちの驚きや動揺を描いたこの作品は、西洋美術史上最高傑作の一つとされています。
レオナルドの絵にはそれまでの画家にはなかった新しい力が溢れていました。レオナルドは当時盛んだったルネッサンスの運動の代表的な人物でもありました。
一方で、彼の関心は絵画だけにとどまりませんでした。
人体の構造を知るために解剖を行い、鳥の飛行を研究し、水の流れや雲の動きを観察しました。どこへ行くにもノートを持ち歩き、見たものや考えたことを書き留めています。
レオナルドが残した何十冊ものノートには機械、ロボット、建物、楽器、木や草花、雲、水の流れ、人や動物の体などのスケッチが詳しく描かれています。パラシュートや飛行機のスケッチを何枚も描き、実際に空を飛ぶ実験をしたこともあります。
レオナルドは芸術家であると同時に、未来を夢見た研究者でもあったのです。

永遠の存在となる
晩年のレオナルドはフランス王の招きを受けてフランスへ渡ります。そして1519年、67歳でその生涯を閉じました。
彼が最後まで手元に置いていたとされる作品の一つが『モナ・リザ』です。ほほえんでいるようにも見え、どこか悲しげにも見える不思議な表情は、今も世界中の人々を魅了しています。
レオナルドは画家であり、科学者であり、発明家でした。しかし何よりも、世界のあらゆるものに興味を持ち続けた探究者でした。
「なぜ鳥は飛ぶのか」
「なぜ水は流れるのか」
「なぜ人は笑うのか」
そんな問いを一生追い続けたことこそが、500年以上たった今も私たちを惹きつける理由なのです。

レオナルド・ダヴィンチについてもっと知る
画家の人生は、文章だけでなく作品と一緒に見ることでより深く理解できます。レオナルド・ダヴィンチについてもっと知りたいという方には『おはなし名画シリーズ』の「レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ」がお薦めです。『おはなし名画シリーズ』は「子どもが気軽に本物の芸術に触れられる環境を作りたい」という思いからできたシリーズで、名画とともに画家の生涯を辿ります。絵が大きくて色も鮮やかな専門家からも高い評価を得ています。日本図書館協会/全国学校図書館協議会の選定図書です。
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作品点数 32点

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