謹賀新年(元旦にMOA美術館を訪問しました)

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
今年のお正月は熱海で過ごしました。元旦にはMOA美術館を訪問しました。本当に雄大で幻想的で素晴らしい美術館です。

訪問の目的は美術館内のショップへのご挨拶でした。今年の2月には名品展 国宝「紅白梅図屏風」、4月から5月にかけては北斎「冨嶽三十六景」Digital Remixが開催予定ですので、おはなし名画の「琳派をめぐる三つの旅」「葛飾北斎」「対訳・北斎の富士」を展覧会に合わせて置いて頂くご挨拶を兼ねて作品も鑑賞してきました。

そこで目にしたのが琳派の祖とされる俵屋宗達の「龍虎図」でした。
俵屋宗達は国宝「風神雷神図」屏風で有名ですが、動物を描いた絵にも宗達のユーモラスで大らかな個性が良く表れています。

辰年ということでこの絵を展示されていたのだと思いますが、とても幸せな気持ちになりました。その数時間後に能登半島地震のニュースを目にして気持ちが沈んだのですが、悲しい出来事の多かった今年のお正月の小さな幸せとして心に残っています。ありがとうございました。

琳派とはやまと絵の流れを汲む江戸時代に活躍した絵師たちに代表される芸術の流派の一つです。詳しくはこちらをご覧ください。

「龍虎図」も勿論、素晴らしかったですが、私が宗達の龍で思い出すのは「雲龍図」屏風です。

ゆったりとした空間の使い方や二匹の龍の構図が「風神雷神図」屏風に通じるものがあるように思います。

この絵はワシントンのフリーア美術館所蔵ですが、おはなし名画の「琳派をめぐる三つの旅」でも鑑賞することが出来ます。

さて、今年は辰年のなかでも甲辰(きのえたつ・こうしん)に当たります。
甲は乙、丙と続く十干の最初の年です。これからの10年間をスタートする極めて重要な年です。
辰は十二支のなかで唯一、架空の生き物です。水や海の神として祀られてきた龍は、竜巻や雷などの自然現象を起こす大自然の躍動を象徴します。「辰は震なり」という言葉もあり、少しぞくっとしますが、陰と陽が逆転して新しいものが芽生えるという意味があります。

新しい試みを始めるに相応しい年だと言えるでしょう。

昨年の6月から博雅堂出版の経営を引き継ぎ、新しい取り組みを次々と行ってきた結果、売り上げは約倍に伸びています。この勢いを維持、促進する年にしたいと思っておりますので、今後とも変わらぬお引き立のほどよろしくお願い致します。

今年の展覧会に合わせてMOA美術館のショップに置いて頂く予定の商品は以下の3つです。2月に名品展 国宝「紅白梅図屏風」、4月から5月にかけて北斎「冨嶽三十六景」Digital Remixが開催予定です。