マティス
おはなし名画シリーズ

マティス

本体価格 ¥3,200(税別)

B4変型判 60ページ
作品点数 39点

「わたしは画家になってからこれまで、いっときも絵を書くことをやめたことがありません。9時から12時まで書き、お昼ごはんを食べたらまた書き始め、日が暮れるまで書き続けます。」(マティス)

本書では、何歳になっても新しいものにチャレンジする天才マティスの84年の生涯と39点の作品を大きくて綺麗な印刷で楽しめます。一緒に「二人展」を開いたこともあるピカソとの交流、生活が苦しい中で手に入れて大切にしていたセザンヌの作品、数えきれないほど行った外国への旅行、2回の戦争、家族との関係、自らの病気などマティスの作風の移り変わりに影響を与えたピソードも満載です。

マティスはパリ大学の法学部時代、盲腸炎をこじらせて入院したときにお母さんからもらった絵具で絵を描き始めます。セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなどの後期印象派と呼ばれる画家達の影響を受けながらマティスにしか描けない色彩の世界を追求し、鮮やかな色使いと荒々しいほどの力強いタッチで「野獣派(フォービズム)」と呼ばれるようになります。

「緑のすじのある女」は奥さんのアメリ―を描いた作品で、1905年にパリの展覧会で発表したフォービズムの代表的な作品です。

同じ頃、マティスと仲の良かったピカソはキュビズム改革の発端となる「アビニョンの娘たち」を発表して、別の新しい絵画の流れを作っています。マティスとピカソという二人の天才画家の時代の始まりです。

緑のすじのある女

マティスが野獣派と呼ばれる絵を描いた期間はそれほど長くありません。「芸術は人に安らぎと幸せを与えるためにあるのだ」と考えていたマティスは色の調和を大切にした穏やかな心静まる絵を描くようになりました。
「わたしの絵は人々の疲れを取り、心をおだやかにできるような、ここちよい肘掛け椅子のようなものであってほしい」とマティスは言ったそうです。

線や色の独自の追求を続けたマティスは78才のときに切り絵を始めます。踊り、音楽、動物、植物、人間、遠い国々からお話の世界までマティスの切り絵の世界はどんどん広がっていきました。

音楽(油彩)

マティスの生涯をこちらにごく簡単にまとめています。よろしければご覧ください。

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