真珠の耳飾りの少女のモデルは?(山田五郎先生のオトナの教養講座)

日本でも大人気のフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。「この絵のモデルは誰なのか?そもそもモデルはいるのか?」という話です。

よく耳にする話題ですが、知らなかったことや初めて見る作品もあり、とても興味深かったです。

モデルはいない説の根拠は、フェルメールの死後、1696年にこの絵がアムステルダムのオークションに「トロニー」として出品されていたということあります。トロニーというのは不特定の人物の胸から上を描いた作品で、師匠が弟子の練習用に見本として描かれること多かったそうです。

モデルがいた説は沢山あり、動画では女中さん説や娘さん説等が紹介されています。他にも奥さん説も聞いたことがあります。どれも確証はなく、はっきりとしたことは分かっていません。青いターバンにウルトラマリンブルーという金より効果な顔料が使われていることが、単なるトロニーではなく、誰かに発注された(つまりモデルがいる)という説の有力な根拠となっています。

山田五郎先生はトロニー説を取っています。この作品はモナリザ同様、普遍的な理想の少女像を描いたもの(実際に「北のモナリザ」と呼ばれることもあります)だという考えです。ただし、フェルメールがモチーフとした絵はあったとしています。それが、長い間、グイド・レーニが描いた「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」とされていた作品で、現在ではジネブラ・カントフォリという女流画家の作品(モデルは不明)とされているものです。イタリアで描かれた作品です。

並べてみるとたしかに似ています。

この絵は当時、非常に有名だったので版画が出回っていたはずで、フェルメールがこの絵を意識していた可能性はありますが、その証拠はありません。

いずれにせよ、美しい絵です。この作品を知っただけでも動画を見た甲斐があったというくらい感銘を受けました。

真珠の耳飾りの少女のモデルに限らず、フェルメールについて分かっていないことは沢山あります。色々な想像を膨らませながら作品を鑑賞するのも楽しいですね。

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