本書では、印象派に影響を受けながらも新しい手法を追求し、20世紀美術にも多大な影響を与えた「ポスト印象派」の二人の生涯とその作品32点を大きくて綺麗な印刷で楽しめます。
(セザンヌ)
セザンヌは絵が大好きでしたが、最初は銀行家の父に画家になることを反対されます。それを説き伏せパリに出たのは22歳のときでした。自然の美しさを描くことを教えてくれたピサロにもこの頃に出会いました。
ところが、セザンヌの絵はなかなか認められませんでした。それでもセザンヌはあきらめることなく自分の絵を信じて、同じものを納得がいくまで何百回と繰り返し描きました。不遇の時代も愚直に独自の道を切り開いたセザンヌは56才のときパリで初めて開いた個展でようやく画家としての成功を手に入れます。

写真の発明により突き付けられた「自分たちにしか描けないものは何か」という問いに対するセザンヌが辿り着いた「絵と現実は違っていて良い」「絵の本質は形と構図と色彩だ」という答えが、当時の若い画家達から猛烈な支持を得たのです。
やがて20世紀美術の父と言われるようになったセザンヌを、ピカソは『自分の唯一の先生』と言ったと伝えられています。
セザンヌの生涯をこちらにごく簡単にまとめています。よろしければご覧ください。
(スーラ)
1859年、パリの裕福な家に生まれたスーラは印象派の絵画に心をうたれます。そして印象派の色の使い方を取り入れながら、さらに新しい描き方を考え出しました。それは絵の具を混ぜ合わせず、色々な色の小さな点をカンバスに並べて描く方法で、後に点描画法と呼ばれるようになります。

二年かけてこの方法で描いた「グランド・ジャット島の日曜日の午後」には不思議なスーラの世界がありました。
「印象主義の時代は終わり、新しい時代が来た」
スーラは新印象派画家と言われるようになります。
画家としての名声も得て、幸せな家庭を築いたスーラですが、突然、31才で夭折してしいまいます。
スーラの生涯をこちらにごく簡単にまとめています。よろしければご覧ください。
セザンヌは現実を形に置き換えて再構成し、スーラは色彩で現実を作り直しました。彼らの絵に対する考え方は若い画家達に大きな影響を与え、フォービズム、キュビズム、抽象画と続く20世紀美術の礎となりました。二人の人生を作品とともに是非本書でお楽しみください。
